掘った芋いじるながなぜWhat time is it now? に聞こえるか理解すれば英語は革命的にうまくなる

前回
関西弁ネイティブスピーカーとバイリンガル
というブログを書いた中で
英語のネイティブスピーカーは約5%しかいなくて
後の95%はみんななまった英語を話すから
発音なんか気にしている場合じゃないと書きました。

しかし
沖縄弁を沖縄弁のまま共通語を話していては
日本語は通じない。

なので
日本語の発音のまま
英語を話していては
やはり通じない
というのは残念ながら事実。

では具体的に何を気をつければいいのでしょう?

ここで

まずRの練習でしょう。
Rは日本語に無い発音だから一番難しい!

と思ったあなたは
おそらくあまり英語は上手ではないでしょう。

実は
Rが出来ない国の人はたくさんいるのです。
インド人などのアラブ系の人は
Rを全て巻き舌で
”る”
と読んでしまう人が多くいます。
メキシコ人など南アメリカの人もその傾向があります。

Door(ドア) は ドール
Army(軍隊)は アルミー
などなど

最初聞くと誰でもびっくりするのですが
慣れてしまえば不思議とわかるようになるもの。

なので日本人が散々気にしている
Rが出来ないことは
実際は大した問題ではないのです。

もちろんRとLを
区別して発音出来れば
パーフェクトですし
より”通じる英語”になるのは確かです。

ただそこはあくまで
最終的に直さなくてはならない部分であって
そもそも英語が通じない人は
あの有名なフレーズ
”掘った芋いじるな”がなぜ
What time is it now?
に聞こえるか理解していないから
発音が悪いままなのです。

では本題。

掘った芋いじるな

なぜ
What time is it now?
に聞こえるのか。

なぜこれを理解すれば
RとLをマスターするよりも
より、通じる英語がしゃべれるようになるのか。

ヒントは
私のニューヨークの友人に言われた一言です。

「君の英語は”very Japanese(超日本人)”だね。
アメリカ人は早くしゃべるために
言葉をなるべくつなげてしゃべるのに
君のは単語一つ一つを切り離してしゃべってるから

本当に日本人らしい。」

言葉は文化とはよく言ったものです。

日本人はなるべく相手に
詳細が伝わるように
音を一つ一つ切り離して丁寧に話し
一字一句を話し手に理解してもらいます。

一方英語圏の人々
早く相手に情報を伝えるために
流れるように話し、
一文の中のアクセント(強勢)で
文全体を相手に把握させ
要点を伝えます。

そうなのです。
日本人の発音の悪さは
何もRとかLとか細かい次元ではなく
文全体からして
聞き取りにくいのです。

単語が全てブツ切りで平坦になっていて
いかんせん聞き取りづらいのです。

つまり
掘った芋いじるなに隠された秘密とは
日本人が一番苦手な
単語と単語をつなげてしゃべる部分を
うまくカバーした
画期的な一文なのです。

しかし
単語と単語をつなげて
ダラダラ話しては
聞き手に聞き取ってもらえません。

ではどうやって相手に聞き取ってもらえるのか。
それは先ほども少し述べたように
文中のアクセントの位置です。

それに気づいたのは
よく友人から言われた挨拶で
How’s it going?
(どんなかんじ?)

How is goin?
にしか聞こえなかった時でした。

そう。
彼らはキレイに単語と単語の隙間を埋めて
アクセントの位置で
なんとなく文全体を把握させ、
相手にうまく聞き取らせます。

もっと良い例があります。

以前からメールでよく使われる
いわゆるネット・メールスラングに
HBU?

K
という言葉があります。

上は
How about you?
下は
Okay
の略。

you を U と書くのは
有名な話ですが
How about you?
は頭文字だけとれば
HAU?
になりそうですよね?
K
にしても
なぜK一文字で
誰もがOKAYと判断出来るのでしょうか?

それは
How about you?
と発音するときに
aboutのaは強く言わずに
bの方のアクセントを置いて
発音するからです。
ひらがなで書けば
ぅぁー?
ということです。

Okayにしても
おっけー
ではないのです。
けい
なのです。
けに思いっきりアクセントがついているのです。

つまりアメリカ人は
あなたのしゃべる英語一字一句なんて聞いてません。
全体でなんと言っているかなのです。

日本語のように平坦な文で話していては
文全体が見えて来ず、
結果通じない英語になってしまうのです。

話を掘った芋に戻しましょう。

掘ったイモはまず
What time
をひとつなぎで言っています。

そこで畳み掛けるように
いじる
is it
をうまくひとつなぎにまとめあげ

最後の


now!!!

こんなに見事なまでに
日本人の苦手をカバーした文があるでしょうか?
個人的には大変素晴らしい文だと思っています。

もう一度言います。
言葉は文化です。

英語は日本語とは違うのです。

日本語のように
一語一句丁寧に伝えようという気持ちじゃ
英語は伝わらないのです。


素早く
全体から
要点を
相手に汲み取らせる

という
英語を話す人の文化を知り

掘ったイモいじるな
のすごさを理解したあなたなら

明日から少し英語の話し方が変わるはず。

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